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魔王の拾い子 1話

こんなん書いてました。
見ようによったらサイズ小説……
まあ後々ちゃんとしたサイズ小説にします。
*****
魔王様は偉大だ。
 淫魔の血を持ち美貌に溢れた見た目に反して人間界の半分を滅ぼし、倒そうと刃向かってくる人間たちも残虐無尽に潰していく。
 そんな魔王様に私は恐れを抱いていたし、元帥として尊敬の念も持っていた。
……が
「魔王様、今日も人間界の調査及び駆除ご苦労様です」
「な、なに、人間など虫けらのようなモノ。 手を振り払えばそれだけで死にゆく哀れな生命よ」
 実際、魔王様から見れば人間は虫けらのような大きさだろう。
 わたし自身も人間ほど小さくはないが、魔王様と比べれば足くらいの大きさしかない。
 ……そのため多少の違和感でも気がつけた。
「……魔王様、なにか隠してますか?」
「な、なにもないぞ!?」
 ……怪しい。
 しかし、魔王様に逆らうのは良くない。 なにもないと言ってるのなら、それを受け入れるべきだろう。
「……まあ、それならいいんですが。 では次の侵略についてですが」
ーー うぅ~
「……魔王様?」
「な、なんでもない!! 腹の虫だ!!」
「……では改めて、次の侵略では東の港町である……」
ーーあぅ~!
「……魔王様」
「……こ、これは……その」
「言い訳は聞きません。 右手ですね。 なにを隠しているのですか」
 そこまで言うと観念したのか魔王様は嫌がりながらもわたしに右手の中を見せてくれた。
「……これは人間の子ですか?」
「む、むぅ……」
「魔界に人間を連れ込むなんて、なにを考えているんですかっ!?」
「だ、大事に育てるもん……」
  普段の威厳はどこにやら駄々をこねる魔王様。 
 とはいえ流石に人の子どもを殺すのは胸くそが悪い。
「せめて村に連れて帰ってください!! どこの村ですか!?」
「……前に侵略を仕掛けた村だ」
「……え。ということは」
「村はもう既にない。 この子どもはわたしが踏みにじった村の唯一の生き残りだ」
 わたしは驚愕した。
 あの魔王様が情けを働いたというのか。
 しかし、この子ども。 まだ生まれてから1年も経っていないように見える。 魔界の、それも魔王様のそばにいて魔力の悪影響はないのか。
「(……そうか。 まだ神の祝福を受けていない。 それなら魔力に影響を感じないか)」
「……なあ元帥。 うちで育てられないだろうか?」
「……そんなペットを育てるようなもんじゃないですよ?」
「こいつはなー。 大きくなったら黒騎士団長にさせるのだ」
 聞いてない……。
「ご存知でしょうが人間は魔族と比べて非常に弱いです。 子どもならなおさら紙切れ一枚でも死ぬような命です」
「ふむ、まあ大丈夫だ。 わたしが守る! ほら母さんだぞ~」
 ……手の上の人の子をあやす、なんだか適当な魔王様にわたしは問う。
「……今更ながら理由を聞かせてくれますか? なぜ拾ったのです」
「なぜか……。 よくわからん!」
「ええっ!?」
 空いた口がふさがりない……。
「村を闊歩していたら偶然見つけたのだ。 それで愛らしかったから連れて帰った!!」
「そんなペットより軽率ですよ!?」
「そもそもこの子には帰る場所はないのだ。 人間とはいえ子どもを殺すなど殺生なことをわたしはしたくない」
 すると突然人の子が泣き出した。
「ど、どうしたのだ!? ほら、よーしよし。 高い高い~」
「高すぎます!! 魔王様その子をこちらへ。 別に盗りませんよ」
 魔王様の手から子を受け取り様子を確認する。
「……お腹が空いているようですね。 授乳をする必要があります」
「乳か! よ、よし、わたしに任せろ」
 魔王様はそう言うと、人の子を手に乗せ、逆の手で服をまくりあげた。
「ほら、人の子よ。 おっぱいだぞ」
 魔王様の胸元から溢れ落ちる巨大な乳房にわたしも圧倒される。
 さすがは淫魔の血を引いているだけはある。
「……む、ほら吸いつけ」
「……魔王様、乳頭でさえ自らの頭部より大きいのに吸いつこうとは思わないかと思われます」
「む、なら搾乳でもするか?」
「そんなこと魔界を統べる王なのにやめてください!」
 仕方なくわたしは魔王様から子を受け取り、自分の胸に子の頭部を当てた。それでも胸だけで身体を挟み込めるくらい体格差があるから吸ってくれるか不安だったが、それも杞憂に終わった。
「……っくう」
「ど、どうだ? 飲んでるか? というか貴様乳が出るのか!?」
「は、はい、一応は。 淫魔とは違えどミノタウルスの血を引いているので……」
「……牛乳か」
「無脂肪安全です」
 ミノタウルスの乳は確か人間界でも飲まれているという。
 だから……多分大丈夫だろう、うん。
「っ……吸うの上手ですね。 思ってたよりもド変態の低脳種族ということがわかりました」
「……むう」
「如何なさいました?」
 もしや、わたしが人間のことを悪く言ったことに腹を立ててしまっただろうか。
 しかし、返ってきたのは予想を大きく外れる答えだった。
「……いや、お前の授乳を見ているとムラムラしてきたのだ。 ……自慰していいだろうか」
「……子どもの目の前でやめてください」
「背徳感が……」
「やめてください!!」
……
…………
「とりあえずこのことは城の中でも知らせた方がいいかと思います。 バレたら殺されますよこの子」
「……ふむ、わたしの部屋で管理する限りバレることはないと思うが」
「成長したら外に出ることも増えます」
「……伝えるの?」
 魔王様が心配するのもわかる。 人間の子をあやしてるなど魔界で知られては大問題だ。
「……わかりました。 では一部の者たちにだけ伝えることにしましょう」
「そうしてくれると助かる」
 魔王様は微笑んで手のひらを見る。
 そこに人間の子が眠っているのだろう。魔王様の手は意外なほどに柔らかくて温かい。
「……そうだ、名前を決めないといけないな」
「お名前ですか」
「ふむ、この先も人間の子だの人の子だの呼びづらいからな」
 とはいえ人間に与える名前は魔族には難しすぎる。
「……元帥、お前の名前はなんだった?」
「わたしですか。 ヘルモンドです」
「男みたいな名だな…」
「……」
 よく言われる。
「わたしの名であるアスモデウスからも何か授けたいが」
「そ、そんな贅沢な……!!」
「そ、そこまで驚かれるとは思わなかった。すまない」
「は、発言は気をつけてください……」
 わたしは大きくため息をつくと、魔王様は苦笑を漏らした。
「……アーシュ」
「それ、先代勇者の名前じゃないですか」
「しかし、そのくらいしか人間の名前が思いつかないのだ」
「ならせめてひっくり返しましょう。 ……ユシアとか」
「……余計ニュアンスが勇者に近づいた気がするが」
 すると、手のひらの子が目を覚ましたのか魔王様があやし始めた。
「……そうか気に入ったか。 じゃあユシアにしよう。 元帥がつけた名だ、きっと強い子になるだろうな」
「……知らずながら名付け親になってしまいました」
「ふはは! 良いではないか」
「……っま、魔王様!?
 そういうと突然魔王様は足元にいるわたしの身体を摘み上げると手のひらの上を見せた。
「ほら、愛らしいだろ?」
「……ですが、この子は人間で」
「言っておくがわたしは別に人間を嫌悪していない。 ただ人間界を征服したいだけだ。 そのために邪魔になる人間を倒すだけ。 道を作るのに木を切るのと同じだ。 お前は邪魔な木を切った時、その木を嫌うか?」
 「……わかったようなわからないような。 そんな気がします」
 ただこの道の外に生えた小さな生命を摘むことは止めよう。
 わたしはそう思った。
*****
察した方も多いと思います。
はい、おねショタの気配を作りました。
この気配はどこからするのか?
私にも全くわかりませんぞ。
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